INTERVIEW企業紹介

お客さまに対して、どんな時も真摯な姿勢を貫く
そんな誠実な建築会社でありたい。

株式会社斉藤建設
代表取締役 佐々木 裕哉
Yuya Sasaki(40歳)
1998年入社

株式会社斉藤建設
代表取締役 佐々木 裕哉
Yuya Sasaki(40歳)
1998年入社

十勝出身。18歳で斉藤建設へ入社。6年の住み込み修行生活を経て、設計、監督、大工などの職人仕事を担当。東日本大震災のあった31歳の年に、社長に就任。職人上がりの目線から、お客さまに真摯に向き合う家づくりを続けている。

「事務仕事が嫌で大工になったのに、今社長として事務仕事をしています(笑)」と、お話ししてくださったのは、株式会社斉藤建設の佐々木社長。左官職人だった父に憧れ、小学生の頃からすでに建設現場に出入りをしては大人に混じって仕事をし、早い段階から将来は大工になると心に決めていたそう。そんな職人時代を経て、社長という立場になり会社を牽引する佐々木社長に、「家を建てる」というお客さまの夢を共につくることやその心構え、仕事の厳しさや喜びについてお話を伺いました。

子供の頃から憧れだった大工を目指して、親戚の会社へ

小学校4年生の時の文集にすでに「大工さんになりたい」と書いていました。私の父親がタイル、左官職人で、元々つくることが好きだったんです。小学校、中学校の時には、学校を休んで現場に行ったりしていましたから(笑)。1日8,000円のアルバイト代をもらっていました。当時は『詰モル』といって、左官屋には補修仕事があるのですが、作業をやってみたらいきなりできてしまって、自分に向いているのかなと思ったんです。
18歳の時に進学か就職かで悩み、事務仕事が苦手なこともあってあらためて大工になりたいと思いました。単純に、材料を持って歩いている大工さんの姿はかっこいいと思いましたし、憧れを持っていました。
私の祖母の弟が弊社の会長になるのですが、相談したら親戚にそういう人がいるからと紹介されたのが斉藤建設でした。それ以来、6年間住み込みをしながら建築関係の職業訓練校に通い、建築のCADを覚えつつ仕事をしてきました。その後、事務仕事が嫌で大工になったはずが、結局社長になったことで余計に事務仕事を勉強しなくてはいけなくなり、大変な思いをしました(笑)。

個性豊かな職人たちが、団結してつくり上げる意識の高い現場

弊社では職人と現場監督、さらに事務員と役員を入れて10人が働いています。20代前半の若い方もいるのですが、職人はベテランばかりなので、その人達が現場に出ているとあんまり言うこともないくらい意識が高いですね。新人さんに厳しく言うかなと思って現場に入ってみると、すでに指導されていたり(笑)。逆にフォローに回ることもあります。私たちもそうやって育ってきました。職人たちはやっぱりすごくて、個性も強いです。でもやることが決まっていると、それに向けて皆がまとまっていくのに驚きますね。お客さまのために建てているので、その辺の意識が職人は違うのだと思います。時間も限られるので、「この期間でやらないといけない」という意識は特に高いのではないかと思います。

一人前の職人になるには、10年が目安

昔は弟子入りといって、大工になるには6年くらい住み込みをして、2〜3年奉公をしてから返していました。新人のうちはなかなか収益化まではいかないので、育てて投資している時間が長いのです。弊社にも一人、まだ修行中の23歳の社員がおります。6年くらいでだいたいのことがわかってきて、一人前の大工になるには10年くらいが区切りではないかと思います。

休日を増やし、道具を会社持ちにするなど負担の少ない環境づくりを

今は週休2日が当たり前かもしれませんが、建築関係ではなかなかそれが難しいんです。職場の働きやすさを改善するために、自分たちなりに第2土曜日を休みにしたり、昔は朝も通常は早かったのですが、それを少し遅く調整するなど、段階的に休日を増やせるよう取り組んでいます。
それから職人の道具は自分持ちであることが多いのですが、負担にならないよう会社で道具を購入するように少しずつ改善しているところです。
働きやすさの改善という点では、コミュニケーションを取りやすい環境づくりも心がけています。もちろん、誰も性格が悪いわけではないのですが、職人には「話しかけていいのかな?」というイメージがありますよね。実際に間に入って話をするなど、コミュニケーションの取り方まで指導していますね。

多様性の時代だからこそ、現場を知る総合的な力を持つ人を育てたい

昔は大工なら大工だけやっていれば良いという感じでしたが、多様性のこの時代それだけでは先行きが不安だなと感じています。そこで、今一番力を入れて取り組んでいるのが、一人で集客から営業施工、引き渡しと、総合的にできる人材の育成です。現在弊社では今2人の社員が取り組んでくれていますが、現場上がりの人の方がスムーズで、営業からスタートした人の方が少し苦労しているようですね。
いい商品ですと伝えても、つくっていく過程で答えられない部分があると説得ができなくなってしまうのです。私自身も、職人上がりで元々営業は苦手でした。しかし、現場は知っているので、現場で教えてもらったことをお客さまに親身に話をした結果、信頼をいただいて仕事をいただいた経験もあります。
職人の力がある会社なので、現場の熱量を伝えられることを私は大切にしてきました。

お客さまの夢を背負う家づくりは100%を目指す仕事。だからこそ、達成感がある

建築は出入りする職種が細かくて多い分、完璧を目指すことがとても難しい仕事です。とはいえ、家づくりはお客さまの夢ですから、1から100まで工程すべてにおいて100%を目指したいものです。一生の家だという気持ちで建物を建てお金を払っているのに、ちょっとでも不備があったら嫌ですよね。そういう意味で、とても厳しい仕事ではあると思います。物を運んでいて、うっかり落としてしまっただけでも大惨事です。自分だけではなく、チーム全員で100%を目指さねばなりません。今は特に厳しい時代なので、半年や1年、3年点検という形で建てた家のアフターフォローには定期的に伺っています。それ以外に、例えばボイラーの調子が悪いなどの設備関係のご連絡をいただいても、すぐに対応するよう心がけていますね。
責任の重い仕事ですが、それだけつくり上げた時の達成感は強いものです。お客さまの笑顔や感謝の言葉をいただいた時に、ふっと全ての疲れが抜け瞬間は、本当にやりがいを感じます。

忘れられない、お客さまの最期の願いを叶えようと取り組んだ2週間

昨年の出来事なのですが、お客さまに余命が2週間だという86歳のお父さんがいらっしゃいました。白血病だそうで、見た感じはお元気そうなのですが、血が作られないからその日は絶対に来るのだとおっしゃって。最期はやはり我が家がいいと、病院から戻ってご自宅で療養されていたのですが、残される奥さまのために、やり残した自宅の屋根の工事をやってくれとおっしゃったんです。本来ならば忙しい時期ということもあり厳しいスケジュールでしたが、なんとかご主人が生きているうちに間に合わせたいと思い、お引き受けしました。そして、ギリギリでなんとか間に合ったんです。その時にとても喜んでもらったのが印象に残っていて……。あれは本当に、自分の中でもうれしかった出来事でした。結果、亡くなってしまったのですが、その後も奥さまが、「お父さんが喜ぶ顔を見られた」と喜んでくださって。あの時は、なんとも言えない感情になりました。建築の仕事をしてきて本当に良かったと思いました。
建築はお客さまの家族の人生に関わることでもあるのだと感じます。責任を持つようになるとなおさら、正直仕事は1から99まで辛いことも多いものです。それでも最後の1%に、全てが報われるような喜びが詰まっていると、私は感じています。

これからの時代にも生き残る、多能工と熟練の職人が揃うことが斉藤建設の強み

将来AIなどが発達して職業が減ったとしても、建築関係では職人は生き残るといわれています。まだまだこれからの時代、人の手が必要だと。先ほど申し上げた多様に幅広く仕事ができる職人のことを『多能工』と私は呼んでいるのですが、弊社にはそれができる人がこれから育つ面もありますし、ベテランの職人もいるところが力強いと感じています。このメンバーで、世の中の役に立てる時代を迎えたいと思っています。

大空町の魅力は、人の繋がりの温かさと衣食住の連携のバランスの良さ

仕事柄出会う方が多いのですが、大空町は人の繋がりの温かさを肌で感じる機会が多いですね。生活で困った時に助け合える仲間がいるという安心感があります。例えば、車が壊れても知っている車屋さんが迅速に対応してくださったり、そういう大空町の繋がりはすごく魅力ですね。
あとは、子育ての環境の良さ。私には子供が3人おりますが、ワカサギ釣りに行ったり、子供たちに見せて覚えさせるようなことだったり、大空町は一緒に動きながら成長していける自然と環境があることが良いなと思いますね。衣食住の連携が取れているように感じます。お客さまに、マラソンなど運動がお好きな本州出身の方がいるのですが、やっぱり大空町の環境の良さに魅力を感じて家を建てていただきました。

お客さまのために一生懸命取り組み、頼られる建築会社であり続けたい

将来的には、私自身はまた現場に戻りたいと思っているんです。会社を大きくしたいわけではないのですが、十勝の出身なので、こちらの体制がある程度整ったら2地域で展開していけたらとも考えています。向こうでも仕事ができてバランスが取れるかな、と。
先代の社長が大切にしてきたのが、「例え予算が少なくとも、家の中でも一ヶ所くらいは大工の職人技術を活かし、こだわりを持って演出をしてあげたい」という思い。今もその考え方と技術の伝承をしています。そのような考え方で今後もお客さまのために一生懸命取り組み、これからも頼られる建築屋さんでいたいですね。

将来的に総合的な力を身につけたい、物づくりが好きな方へ

弊社では、お客さまに真摯に向き合う姿勢を貫きたいと考えています。基本の名目としては大工ですが、お客様の目線で将来的には建築士や設計、営業まで任せられる、多能工に繋がるような人に来ていただけたらと思います。そして、物づくりが好きな方。そうでないと、きっと続かない気がするんです。「例えば将来自分の家を建てたい」だとか、そういう意思のある方であれば、きっと面白い現場になると思います。

Company Profile株式会社 斉藤建設

創業昭和36年。住宅施工全般や公共事業、リフォームなどを行う建設会社。熟練のベテラン大工集団による職人技術が自慢。住む人の目線に立った住宅創りと施工したあとのケアを大切にしている。

会社名:株式会社 斉藤建設
設立:昭和51年
代表者:代表取締役 佐々木 裕哉
従業員数:10名
資本金:4000万円
事業内容:
■公共事業
■住宅施工全般
■リフォーム
■工場加工
■設計
本社所在地:〒099-2323 北海道網走郡大空町女満別西3条1丁目1-10
TEL:0152-74-2224
Webサイト:http://saito-sk.jp/

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